コモディティサーバ戦略のパラドックス

servers

今さら確認するまでもないが、サービスの成長に合わせてこまめにサーバリソースを追加し、負荷をうまく分散して処理していく戦略がスケールアウトで、図の上がこれを示す。
主に安価なコモディティサーバを使うイメージである。

一方、図の下は、最初から高価で高性能のサーバを買ってしまい、それをぎりぎりまで使い切って、あるタイミングでまた高性能のサーバを追加するイメージである。まぁ、一昔前まで当たり前だと考えられていたアプローチである。

上だと最終的に6台のサーバが、下だと最終的に2台のサーバがある感じである。

図中の青い部分が「買ってしまったけど使っていない」リソースであって、無駄なコストである。

上の方が、青い部分の面積は小さく、無駄なコストを省くことに成功している。スケールアウト戦略を選択する理由にはいくつかあるが、そのうちでポピュラーなものがこの「無駄なコストの削減」である。

しかしこのときサーバ台数は増えてしまっているので、DatadogやMackerelのような「サーバ毎に課金される」サービスを利用する場合には、料金もきれいにスケールしてしまう。

貧者の戦略としてコモディティサーバを選んだのに、価格が高くなってしまうのだ。

でもまぁ、台数が増えたらサーバ管理の手間は増えるから、「サーバ管理を助けるサービス」の使用料が高くなるのは当たり前だよ、って言われると納得するかも…

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3 Comments on “コモディティサーバ戦略のパラドックス”

  1. 犬と呼ばれた人 says:

    予算等のリソース要求、空調・電源・設置スペース等の付帯リソースの点からも、徐々にスケールアウトしていくほうがやりやすいんだよね。悩みはシングルポイントフェイラーとインターコネクトの問題をどうするかくらいかな。これはどちらにも同じ問題だけども。

    • kanatoko says:

      コメントありがとうございます。おっしゃるとおりで、サービスがうまくいくかどうか不安な場合に、将来のスケールアウトを前提として、少数のコモディティなサーバから始める(最初から高スペックなサーバを用意しない)ということはよくあると思います。

      耐障害性についてはスケールアウト・スケールアップともに一長一短で、どちらがよいかはケースバイケースですね。台数が多ければ障害が発生する率は高くなりますが、障害による影響は一部で済みます。しかし台数が少ない場合、障害が発生する率は低いですが、障害が起きたときはサービス全体に影響が及んだりすることが考えられます。

      • 犬と呼ばれた人 says:

        あの後考えたけど、ケースバイケースだし、考えられる要素はたくさんありますですね。サーバルームちまちま増やすより、いっきに増やした方が単位当たりのコストメリットは高いし、コロケーションもしかり。仮想データセンターでちまちま借りるモデルならスケールアウトのメリットはあるかもとかとか。

        それはともかくトコトコさんも元気そうでなによりですヽ( ´ー`)ノ


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