「正義のハッカー、人工知能で異常検知」の難しさ

ふと脳裏に浮かんだのだが、これは実に難しい。

まず「正義」の定義が難しい。言うまでもなく、常に悪の側も「自分たちこそが正義だ」と主張するだろう。「アメリカこそテロ国家だ」みたいなやつである。正義ってなんだろう…と出だしでいきなりつまづくのである。

次に「ハッカー」。ハッカーではなくクラッカーと呼べ、みたいなのは最近見かけなくなった気がするが、我々は「ハッカー」の定義ではひと悶着せざるをえない。実に関わりたくない用語である。

そして流行りの人工知能。最近は書店に行くと中身のない人工知能本が溢れんばかりに平積みされていて気が滅入る。人工知能学会の中ですら人工知能の定義ができていないらしいので、我々が定義できるはずもない。というかそもそも知能の定義はされているのだろうか?

最後に異常検知。「これは問題ないのでは?」だって?甘いな…

まぁ、たしかに、用語としてはそこそこ定義しやすい。もちろん異常を検知するのだ。

しかし「異常」って何?という話になると、これは「正常ではないケースが異常」となるので、正常を定義する必要が出てくる。

セキュリティの文脈の異常検知(攻撃を見つけたい)だったりサーバのメトリクスの異常検知(主に時系列でCPU使用率等が夜間に突然上昇するようなやつを見つけたい)だったり、人や場面によってそれぞれの「正常」があまりにもバラバラなので、異常検知の意味するところもバラバラになる。

「異常検知に興味があるひと」を集めて議論させても、おそらく何も生まれないだろう。「異常検知」という用語は意味が広すぎるのだ。

まさにカオスである。助けて、正義のハッカー!!

 

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